東京デザイナーズウイーク 出展してみて気づいたこと

このまえのエントリーで紹介した東京デザイナーズウイークへの出展ですがいろいろきづいたことをまとめておきます。はじめての出展でもあり、実にいろんな発見がありました。◆展示方法について・説明パネルは、具体的に展示の説明をきちんとかいたほうがいい。(抽象的すぎた。) 説明しなくても、趣旨や意図、お客さんがやるべきアクションをわかってもらえる。
・音楽は重要。BGMのリピートでなくランダムの要素を。・ブースに人がたくさん入ると、人のアタマで見えない。作品の上の方にも変化を。 しかし、たくさん入っているからこそ、人がさらに来るのだ!
・モノ売ろうとしたが、ぜんぜん売れない。売ってる場合じゃない。・配布物は100まいぐらいじゃ足りない が、全員に渡さなくてもいい。・お客が多く、現場でお茶なんか作ってふるまえないから、ペットボトルで。◆作品について・鍋をのせたときの動作、挙動、お客さんの反応  1.向きが横むいてて、表示されない  2.ちゃんと機械に認識された(キューが発生したこと)かがわからない(音とか必要)  3.正面の画面に結果が出ると思う。(画面がふたつあるから)    //偶然出たラーメンに勘違いする。・ツイートからの画像引用なので必ずしも正しい写真が出ると限らない・「その場ツイート」なんか、ほとんどの人はしない。 が、「その場ツイート」されたときにリアルタイムで出ないとかっこわるい。・ミニマムな表現で展示したほうが、すがすがしい。・足し算でいろいろ追加しないで、引き算することが重要。研ぎすました見せ方、作り方を。  必要だったもの/音楽、コンロ、連絡先の表示(なかった!)  蛇足     /紙コップ、曲CD  ビミョー   /ペットボトル電灯、ワインボトル電灯、工作したスクリーンカーテン・工作は丁寧に完成度高く。完成度低い場合は既製品を使う。 デザインのイベントなので、ヘタがアジになることは、あまりない。・デザインでおもしろがらせるのではなく、技術でおもしろがらせたことが すでにデザインではないのではないか??◆お客さんの反応・インタラクティブな動きはヒキが強い。・ネットにつなぐ作品は珍しがられる。・WiMAXは安定して繋がる。6日*11時間で2回落ちた程度。・インスタだが、機能が全面に出てるから、利用目的やビジネスへの応用を聞かれた。(ほっといていいレベル)◆制作進行について・システムは必ずと言っていいほど障害がおこるもの。リカバリ策を何重にも。・最新技術よりも安定性が重要。・イベントなので、人力で解決できることは多い。・最後まで責任もって参加できるメンバーを数名探す。・手伝いメンバーは、手伝いである旨をはっきり共通認識を。 役割がはっきりして進捗が早い。あいまいにすると、お見合いになってお互い不幸。・タスク分けできることはタスク分けする。ボトルネックになる。  ボトルネックになったこと/買い物、設営の指示、朝の扉あけ(オープン作業が煩雑)  うまく機能したこと/音楽制作、設営、撤収◆準備段階など・コンセプトは大事。きちんと趣旨を説明できると、理解賛同共感が得やすい。・事前の準備は重要。会場は組み立てるだけ程度に考えたほうがいい。・招待券配っても全員は来ない。来たときに電話してもらって渡す方がいいかも。 VIP券をたくさんにしたほうがいい。(何度も入場できる)・搬入搬出のレンタカーは意外と高い。リスクも高い。・会場に自転車あると便利。・雨が降ると大変!!・設営時、電気がない! 電気があるのは実質1日。その中での設営となる。◆TDWそのものについて・一線のプロの目玉展示や作品が無い(TDWのために作る人がいない)ので、デザイナー作品で人が呼べていない。//小林武史さんが一番プロっぽかった。お客さんを喜ばせることを仕事と意識している感じ。(ライブを見るためには、人があつまる。)ぼくらも、展示はろくにみなかったが、毎日欠かさずライブは見に行った。・セミナーやライブなどあっての入場料2500円という値づけと思うが、作品で感動したいなら、青山や銀座のギャラリーをいくつか回った方が、感動は多いように思う。・作家や展示者とのコミュニケーションに価値があると思う。いろろ繋がる。・全体的に学園祭ノリがつよく、素人臭い展示も多い。責任感や執着が無い。(準備設営期間が短すぎるのかも)・去年より企業のブースが減ったように感じた。目玉展示が少なく感じた。・会場は、再入場できるだけでだいぶ違うように思う。トイレ、飲食ブースは長蛇の列。→混み具合が嫌になって帰る人も多い。・夜18.00以降は比較的すいていて、そのころが暗がりでいちばん展示もきれい。・会社の業務(サボリ)でくるサラリーマンの姿が少ない。(幕張メッセなどの展示との違い)=デザインのプロが少ない。学生/一般が多い。→企業出展が減った理由か。・デザインは展示に向かないのではないか? ・運営はなかなか大変そうでだ。質問への回答など対応は全然十分ではない。(ぼくらがお金を払っての展示ではないからか?)
◆感想・すごい充実感がある。作品そものものを作る喜びと、場をつくる喜びがある。たのしい。・睡眠不足。家に帰ってもついつい展示のことを考えてしまう。・毎日呑むのも楽しい。いいノミュニケーション。・人の人間性がよく出る。責任感、公私の切れ目。・ほんとに飯が食えないのと、肉体労働で、やせる!・小さな協力を、多くの人にお願いするほうが、楽な上に参加感や一体感が出る。