カイロ エジプト:ピラミッドに寄れず!

■エジプトとバクシーシ エジプトについた。また、アジアに戻ってきたような錯覚。暑い。いや、熱い。深夜の23時30分についた。 空港でホテルを予約して、タクシーで町へ。 夜なのでどうなっているのかわからない。でも道もしっかりしていて、夜中、公共の職員が掃除してたりして「わりと文化的な国なのかな」と思った。エジプトについてほとんどなんの知識も無いまま来てしまった。時差も、文化も。いろんな国を連続して旅してると、たまににそういうときがある。前知識があまり無いというのは先入観なくニュートラルに見れて、おもしろいのだけど、ちょっとこわい。で、ホテルについてガイドブックをよく読んでみた。バクシーシ。そうです。エジプトの悪しき慣習、強引なチップです。もとは宗教的な慣習で、富んだ人が恵まれない人にものやお金をあげることで徳を積むことだったそうですが、今は単に「たかり」みたいなこともおおいそうで。 カイロの駅の近所のぼろい2つ星ホテルでは、荷物を運んでくれたボーイが金を渡すまでかえらない。5ポンド札しかないので「ない」というと「釣りを渡すからくれ」という。そんなのチップか? また「お金をあげるあげない」の事で頭を悩ますのかと「エジプト嫌い度数」10%アップ。 次の日、朝食を食べにレストラン。まずい。じつに不味い。ぜんぶ美味しくない。ぼくらがとまった近所に、レストランらしいレストランがない。食堂も無い。その日はろくになんにもたべてない。うまかった機内食がなつかしい。「あーあ」と思う。「なにもかも大丈夫」なイギリスと違って、体力がいるなあ。 疲れと暑さでしばらく二日間程ほとんど何もしないでぼーっとしてました。 「勿体無い」と思うでしょ? でもカイロはほんとうに暮らしにくいところです。汚い町、砂っぽくホコリっぽく、排気ガスも半端じゃない。しかも暑い。日中は余裕で40度を超えます。イスラムの国なので酒もあまりなく、ごはんもあまり美味しくない。 なんでも安心できるイギリスから来たぶん、余計にそういうことを感じました。でも、まあしかし、カイロと言えばピラミッド、ということで、ようやく二日後に観光に出かけました。まずはエジプシャンミュージアム。ここにはあの有名なツタンカーメンの黄金のマスクがあります。ツタンカーメンの宝物だけで美術館の二階半分です。この美術館、黄金マスクが置かれている部屋以外は冷房がないのでこれまた暑い! でも、美術館の雰囲気はけっこう荘厳で気に入りました。二時間ぐらいでぱーっと見ましたが、けっこう面白かった。大きな像より、むしろアクセサリーなど小さなものに目を見張る美しさがありました。 【つづき】http://hato-s.hp.infoseek.co.jp/photos/cairo/