カンヌ広告祭 から カンヌクリエイティブ祭 に
印象に残ったのは韓国テスコの広告。
地下鉄の駅にスーパーの商品棚のような広告。実際ココでスマートフォンで買えて、家に商品が配送されるという。宣伝と販売促進を同時におこなったみたいなやつ。メディアライオンのグランプリだった
コカコーラの「2つゲットするために2人でがんばろう」みたいなテーマの、背の高い自動販売機の宣伝もおもしろかった。
会場がいちばんわいたのがこれ! ブラジルMTVのプロモーションジングル。
直感的には、メディアライオンとかPRライオンのほうがおもしろかったです。サイバーライオンはウェブだけとか技術だけとかに特化しすぎてて幅がない。メディアライオンとかPRライオンのほうが、様々なメディアや場所やネットを活用していてとてもクリエイティブに感じました。
また、反対に、ベタなデザインの屋外広告部門とかは、途中で退席する人も多かったです。時間帯が最後のほうだったからかもしれないけど。
■変わる広告?! カンヌ広告祭 から カンヌクリエイティブ祭 に
カンヌ広告祭は今年からカンヌクリエイティブ祭に名前が変わりましたが「クライアント会社をパトロンとした広告表現」は もう終わってて「クライアント会社の 利益に貢献する手法を提案すること」 が価値がある と認められる風潮になってるかんじでした。
数年来てて、過去に審査員もやった という博報堂の方にも、そのあたりをいろいろ教えていただきました。
確かに受賞作品で心に残るものは、組み合わせの巧みなもの。目的を達成するために、ソーシャルメディアも積極的に使い、新しい媒体さえもつくっちゃう。tescoのなんかは、駅をメディア?にして、スマフォやテクノロジーを使っている。
でも、勘違いしてはいけないのは、新技術を使うために この施策をしてる のではなくて目的は、あくまで宣伝でありプロモーションでありブランド作り。そのための技術であり、そのためのデザインであるという点。
ちなみにカンヌに来てる人の職種は、ぜんぜんもうデザイナーだけじゃなくてプランナーや、マーケティング、エンジニアも実に多いです。
国で言うと、とくにブラジルのクリエイティブは勢いがあったです!//2002年に世界一周で行った国の中で 「ココはデザインとかアートくるかもな」と思った3つの国が タイ、ベトナム、ブラジルだったんですが そのうちタイとブラジルは、デザインで地位を築きつつあります。
エージェンシーでいうと世界的にネットワークをもってるワイデンアンドケネディ と オグルビー。http://www.wktokyo.jp/http://www.ogilvy.co.jp/
オグルビーはとくに顕著かも。
■そしてカンヌには最近、クライアント企業が来ています。
以前は、「作り手のお祭り」だったものが、昨今、めざとい企業は自分たちの企業価値を、クリエイティブで向上させてくれるエージェンシーを本気で探している。そして、企業自体がクリエイティブなアクションを自ら起こす企業も増えている。
たとえばgoogleなどは、CEO自ら来ていました。googleが表彰されたからなんですが。スピーチもしていました。
//googleがとてもクリエイティビティを刺激するAPIを公開していたり、googleなしでは成し得なかったクリエイティブがたくさんあったこともその理由ですが、自身で美術館のプロジェクトを行ったり、http://www.googleartproject.com/ 積極的に今までに見たこともないクリエイティブな仕掛けを発表し続けていることもその要因の一つ。世界で最もクリエイティブな企業ということでしょうか。
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