アンドリューワイエス展

終了ぎりぎりで、上野の都美館のワイエス展に行った。


何とも言えない、物語を読んでるような感覚だ。

風景や空気以上に、何とも言えない感情を描いている。どちらかと言うと陰な要素、終わり とか 諦め とか 朽ち果てる とか。光があざやかなのに。

人 や 生きるもの の気配を感じるのに、どことなく生気がない感じ。

ワイエスを初めて見たのは、浪人生か大学生の頃、今はなき池袋のセゾン美術館で見たのが、忘れられない。すごい絵だった。ヘルガという女性をモデルにした一連のシリーズ。

このとき感じた「凄み」みたいなものは、絵の技巧ではなく、秘められたダークサイド的な感覚だったんだろうな。

ヘルガのシリーズは、妻にも秘密に長年描き続けてた、と後から聞いてさらに衝撃だった。//今回の展示にはヘルがは一枚もないです。

 

そして今回の展示の絵 全体に感じるこの圧力。どういう覚悟でこんなのを描こうとしたのか? 

なんとなく石田徹也くんの絵を思い出した。きっとシュレアスリズムなんだ。

ワイエスの全貌を見渡す感じの展示ではなかったけど、見ているこちら側がもらったアートというかプレッシャーというかは、すごく心を打つものがあった。

大人になってから観るのがいい絵だな。行ってよかった。