日本のこの3年
日本に帰ってきて日本のことで考えたことは いろいろあります。愛国というほどたいそうな思想なんかではなく、旅行に行って感じたいろんな差から、どうしても世界の国々と日本を比較しちゃうんです。だいたいまとめると以下のような感じかな。■他の国より日本のほうがいいとおもったところ・めしがうまい・社会のルールがあってたいていの人はそれを守り、安全である。・食べ物、音楽、映画、美術いろんなものが何でもある・標準語が単一なので、書いてあることを、だいたいの人が読めて理解できる。わかる。■他の国より日本のほうがうまくいってないと感じたところ・なんでもあるがみんな高い。高い物価を回避する方法が少ない。・東京は狭い。人が多いので疲れる。・働くことを優先させる人が多い。仕事があることが、物事を断る口実になる。・自分の国や住んでる地域に対して愛着が薄いか、あってもそれを表さない。・物事を深く考える時間が、なかなかとれない。考えなくても生きていける。こんなふうなことをまとめてみて思うのは、日本で暮らすうちに 素敵ないろんなものがたくさんあるのに自分のことを中心に生きていく個人主義的な考え方がすごく大きくなってきてぎしぎししてるなあ と いうことです。
ところで最近、友だちが結婚するのでウェルカムボードをデザインしました。ひさびさに絵の具で絵を描きました。喜んでもらえて、うれしかったです。旅行中は、自分の国や地域を思ったり、日本という社会のために自分がなにかできるか という発想からひいては 家族や友だちのために何ができるか みたいなことをいっぱい考えた気がします。ぼくはデザイナーなので、こういうちょっとした絵はさらーっとかけてしまうのですが普通はなかなかむづかしい。ぼくが数学できないのとおなじ。そういう能力が自分の生活のためではなくて、誰かのためにうまく機能することは、とても気持ちのいいことだなと感じました。すっかり日本てきな考え方や、個人主義的な考え方になれちゃいましたが能力ををひろく社会に還元していきたいというような考え方は、忘れないようにしたいなあ。
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