ミーソン遺跡(ベトナム)/これまた世界遺産の遺跡:5月24日
ホイアンからバスで一時間ちょっとの、これ以外なんにもないような山の中にミーソン遺跡があります。西暦400年に木造でつくられたその場所に、その後700年くらいかられんがの建造物がつくられはじめたたそうです。規模はそれほど大きくはなく、二時間の見学時間で充分でした。晴天の日に行くと暑くて大変らしいですが僕らが行った日は曇りで、ちょうど良い気候でした。 ぼろぼろこぼれているれんが、草ぼうぼう、ずさんな展示環境、お世辞にもきれいとは言えませんが、遺跡っぽさはなかなかでした。西暦400ー700というと、日本の大和、奈良時代にあたります。そのころの日本のお寺、たとえば法隆寺や東大寺の大仏殿、また、古墳などと比較してみるとおもしろいです。かたや仏教、かたやヒンズー教なのに、同じ意識の部分もあれば、全然違う美学に基づいている部分もあるからです。表面は全然違いますが、お寺の配置が少し似ているのには驚きました。顔がない仏像をはじめ、ほとんどは略奪、破壊で、見るも無惨な状態をしています。仏像のポーズや台座が日本の仏教のものによく似ている首のない像がけっこうあります。それを奈良時代の菩薩像などになぞらえてイメージすると、建立当時はさぞ素晴らしい美しい空間だったんだろうなと思えました。それにしても仏像や遺跡のところどころにある弾痕が痛々しかったです。ホアイアンでの日記はココです。/一日一万円 世界一周
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