操上和美「April」展

雑誌で操上和美のインタビューを読んで、写真展を見たくなって行ってきました六本木のAXISビル。

操上和美「April」 https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/21417/

昨年亡くなった写真家ロバートフランクと、いろいろなところに行った旅を、詩的に組み写真として展示されていた。静かなのに圧を感じる写真。


今回の展示の中に、写真集「NORTHERN」の時期の写真もあった。

「NORTHERN」は、操上和美がロバートフランクと一緒に北海道へ行ったときの写真集。その道のりに、ものすごくグッときた。実は写真ではなくバックサイドストーリーに感激した。操上和美は文章も写真家そのものだ。 


居合斬りのような撮り口で「掴まれる写真」が多い操上写真。でも、今回の写真展の写真は、なぜだかもうすこし柔らかい印象があった。

写真展について語られている操上和美本人のインタビューがあった。これを読んだらまた行きたくなった。

 →の写真展についてのSWITCHでのインタビュー



さて、展示を見終えて、家に帰って

何年も前に買った雑誌「SWITCH」を開く。

この特集、すべての写真を操上和美が撮っていて、当時のぼくは(学生時代か?)本屋でものすごく感動して買った。

今もたまにぺらぺらとめくるたびに、写真というのはすごいなぁと、感激する。とてもカタい写真だ。(写真を現像したことがある人ならカタいってニュアンスはわかってもらえると思う。)



これまた10年以上前の、銀座のクリエイションギャラリーG8で操上和美展も印象に残っている。

//検索したら↓出てきた。

横たわる実の父の写真、まるで生前葬のように撮影した写真だった。これも心をぐっと掴まれる写真だった。


両方とも10年以上も昔のことなのに、今だにぼくの心に残っている。掴まれたままだ。それが操上写真のすごさなんだと思う。



●展示詳細

●この展示に関してのインタビュー




余談だけど、このアクシスビルに入っているいろいろなお店や事務所がとても面白い。ギャラリーだけではなくお店をぶらぶらするのも楽しい。