モネの「草上の昼食」を観に

上野の都美館でプーシキン美術館展をやっているので、観に行った。

目的の絵↑「草上の昼食」は、思いがけず感動した。何度も観に戻ってしまう。ぎゅっとした丁寧な絵だった。モネの代表作の「睡蓮」の連作は、書みたいな即興性を感じるんだけど、この絵は緻密に描かれてるのに印象派的な筆致。モネは大好きな画家なので、いままでたくさん観たが、これはまた、なんとも独特の印象。で、ちょっと調べてみた。

なんと、26歳、青年モネの作だった。売れる前の模索中のモネの作。

モネはこの絵の大きな本番作を描いたが、サロンへの出展もやめ、のちに自身でカットしてしまった。その絵はオルセーで並べて観ることができる。数年前に東京にも来たみたい。あの絵の元だったのか、なんて思ったが、二つの(正確には三枚の)作品が同じ主題のものだとは知らなかった。

習作?とはいえ、完成された一枚の絵に感じるに十分な完成度で、名作だと思う。

人物や肖像を描いた絵は、モデルの眼差しが描かれているから印象に残りやすいし心を掴まれるが、群衆や風景を描いた絵で印象に残る絵は、ほんとに名作だと思う。この絵はそういう絵だ。

この絵を見るためだけに行く価値のある展覧会だった。

ほかにもマチスの絵画(上の写真)もあったりして、なんかトクした気分。セザンヌやゴーギャンの絵(下の写真)も初めて見る印象のものだった。


見た後、ラウンジでジュース飲んでたとき、窓から見える景色の春の緑が、不意にモネの絵のイメージとだぶって、なんかとても満足な気分になった。



日曜日にこの展覧会に行ったきっっかけは、アメ横の珍々軒でビール&チャーハンのあと、混んでる街中を避けるために広々した上野公園に行ったからだ。この展示はいつか行こうと思ってたので、ふらっと行ってみた。展が混んでたら入るのやめようと思ってた。都美館のラウンジや図書館は居心地いいから そこに行くだけもいいや、と思って行った。

ところが日曜の14時にもかかわらず、思いがけず空いてたので券を買って入ったら、ほんとにいいもの観た。


余談だが、展示のエントランスもしゃれた感じで、チラシやポスターも気が利いたデザイン。
挨拶文も「モネ26歳、印象派の序章」なんて、コピーっぽくて期待させる内容。エンタメだ。

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