マーク・レッキー展

ルイ・ヴィトンのギャラリー、エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催されているマーク・レッキーというイギリスのアーティストの展示を見ました。

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/espace-louis-vuitton-tokyo


インスタレーション的な作品で、大きな画面に映像を投影しています。

サウンドシステムという特大スピーカーから音が流れています。

ふと後ろを見上げると、フィリックスキャットの風船人形が、天井付近に横たわっています。

説明するとこんな感じなのですが、ものすごーく心を動かされる感覚だったので、記録に書いておこうと思います。


普段は現代アートは興味ないぼくですが、今回は「こういうのがアートと言うのだなぁ」となんとも実感し、心揺さぶられました。

以下が、見ていた時に感じたことを書いたメモです。


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なんでわかるのか わからないけどわかる。感じる、共感できる。不思議な感覚。

その要因はなんなのか?

音楽か?、VHSビデオということから? 

映像からは、(ネット動画に比べての)伝達の遅さ、複製による劣化、B級感 などを想起させられた。

汗臭さ、臭い、タバコ、酒、エネルギー、猥雑さ。そんなことも感じる。

その時代を生きていたからか? 実際のその場所にはいないにもかかわらず、なんかいろいろ想起させられる感じ。

見ても聞いてもいないのに 感じる そんな感覚。

フィリックスキャットの人形は、そのはかなさの象徴なのか。

B級のもの、取るに足らないもの。

でも、確かにあった思い。

荒い映像や割れた音は、サンプリングでない感じ。感覚のコラージュのようだ。上書きされている「思い」。


この作品を体感して感じたこと

フラッシュバック、反復。見ている体感は、なぜか酔っ払う感じに似てる。

家に帰りたいのに、帰りたくないような感じ に似ている。

疲れてるのに休みたくない感じ に似ている。